2020年6月22日に、これまでIntelを搭載していたMacに自社製シリコンであるApple Siliconを搭載することを発表しました。
2006年の初代Intel搭載のiMac/MacBook Proから、これまでIntelを採用し続けていたためApple自社製CPUは14年ぶりとなります。
その発表を受けて、各メディアやApple好きの方からの注目度は一気に高まりどの今後のMacはどうなるのか。またどのモデルから搭載されるのかなど大きな注目を浴びてきました。
そして、11月11日午前3時(日本時間)のApple Event One more thing.でApple Siliconを搭載したMacが発表されるであろうとのことで再度注目度は高まっています。
それで、今回としてはその「Apple Siliconとは何ぞや。」と言う方のためにApple Siliconについてご説明させていただきます!
Apple Event One more thing.についてはこちら>>>
Apple Siliconとは
iPhoneやiPad、Apple Watchで開発した独自チップのノウハウを活用したARMベースのチップ。
Apple Siliconの特徴
Intelは、CPUやGPUなどが独立しているためそれぞれを行き来するためタイムロスが生じていましたが、Apple SilicoはCPUやGPUがワンチップにまとめたSoC(System on a Chip)に組み込まれているためIntelで生じていたタイムロスをなくし低電力でパフォーマンスを発揮できるようです。
そのため、グラフィック性能が向上し画像編集や動画編集、ゲームを快適にできるとのことです。
Apple Siliconによって変わること
バッテリー持ちが良くなる
iPhoneやiPadで培った技術を生かして、バッテリーの消費電力を抑えバッテリーの持ちが長くなりました。
iOSデバイスで利用していたアプリをMacに導入することが可能
iPhoneやiPadのアプリが、何か調整することなくMac App Storeから導入することが可能になり、アプリを利用するエンドユーザーからアプリを開発するエンジニアとしても喜ばしいのではないかと思われます。
Adobe Creative CloudやMicrosoftのOffice系、高リフレッシュレートのゲームも滑らかに動く
Adobe PremiereなどのAdobe Creative CloudやMicrosoftのOffice系なども快適に利用できるようになるとのこと。
また、編集内容がリアルタイムでレンダリングできるようなAffinity PhotoやCinema 4Dでのリアルタイムでの3D編集も可能になったようです。
そして、ゲーム好きには嬉しいリフレッシュレートが高いゲームも滑らかに動くようになったと発表しています。
Macの弱点を次々と克服している印象を受けますね。
Apple Silicon未対応のアプリはどうなるの?
macOS Big Surに搭載されているエミュレーションソフトのRosetta 2が既存のアプリに互換性を提供するため、万が一ご利用のアプリがApple Siliconへの対応が遅れても問題なさそうです。
また、これからインストールするアプリがApple Siliconに未対応な場合でも、インストール中に変換または初期起動時に変換するためこちらに関しても心配なさそうです!
Apple Siliconに完全に移行するのはいつ?
約2年間でMacのCPUをApple Siliconへ移行を完了する予定とのことです。
しかし、Appleは今後もIntelベースのMac向けmacOSの新バージョンのサポートとリリースを行うことを表明しております。
合わせて注目したいこと
現在、11月11日(日本時間)に発表するApple Siliconを搭載したMacは、12インチのMacBookやMacBook Air、13/16インチ MacBook Proと噂されています。
Intelの時はMacBook AirのコアとMacBook Proのコアとで性能的な差別化を測っていましたが、Apple Siliconを搭載したMacBook AirとMacBook Proとではどのような差別化を図るのかと言うところも気になりますね。
今年はiPhone 12とiPhone 12 Proがチップは同じチップ搭載され、カメラ部分などのハードウェアで差別化されていたので注目ポイントの1つではないでしょうか。
どちらにしても、11月11日のApple Event One more thing.が楽しみです!